成年年齢引き下げに伴う、18歳19歳の契約時留意点等について
令和4年4月1日からの成年年齢引き下げに伴い、18歳・19歳の方は成人となります。民法で定められている成年年齢は「一人で契約をすることができる年齢」と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。言い換えれば、親の同意を得なくても自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。ただその反面、これまで未成年者取消権が認められていた18歳・19歳の方は、その権利が認められなくなるため、一度契約をしてしまうと、その契約を解約しようとする場合に解約手数料が発生したり、または取り消すことができなくなったりします。契約の即決判断は避け、ご契約前には信頼のおける方の意見を聞く等して、適切なアドバイスを受けたうえでご検討くださいますようお願いいたします。
尚、ご契約に際しましては、下記「1.ご契約時の留意点」には特に注意し、本当にその契約が今、自身に必要なことなのかどうかの再検討と、契約内容の十分な確認・理解、リスクを考慮したうえでのご契約判断をしていただきますようお願いいたします。
1.ご契約時の留意点
(1)悪質商法等の消費者トラブルにご注意!
悪質業者は様々な手法であなたを狙っています。契約内容について少しでも不安や不審、不明な点等がある場合は、一旦契約を保留するなどし、安易な契約は避けるようにしましょう。(下記「2.過去にトラブルが発生した業種と内容」をご参照ください。)
(2)契約を急がせてきたら要注意!
「今すぐ契約すれば・・・」「これぐらいのことは一人で決められるでしょう・・・」等と言って勧誘あるいは契約を急がせる行為は典型的な悪徳商法トークです。家族や信頼できる方に相談等して、落ち着いて考える時間をとりましょう。
(3)うまい話、都合の良すぎる話は信用しない。
「必ず儲かる」、「絶対稼げる」、「絶対効果がある」等といって勧誘。こんな話はまず疑いましょう。そんなうまい話はありません。
(4)お得だと思ったときほど要注意!
「まとめ買い格安!」や「初回○○円」等といかにも安価な価格で購入できるようなセールストークや広告。ほんとに安価なのかどうか疑問視するケースも少なくありません。定期購入等の条件が付いていないか、信用できるサイトか、実質安価なのかどうか、そもそもの商品価格設定が高すぎてないか等、十分確認してから判断しましょう。
(5)クレジットの返済金額・返済回数・支払い総額等は必ず確認!
購入代金の決済(支払)方法でクレジット払いがありますが、この方法は代金を分割して支払うため、返済し安くなりますが、分割代金には手数料が含まれています。長期返済の場合は、お支払い総額が高額になる場合がありますので、クレジットの契約前には、金額等(返済金額・手数料額・返済総額、返済回数等)の確認を十分行いましょう。
(6)クレジットの使い過ぎにご注意ください!
クレジット払いは、購入代金を分割払いすることで欲しいものが手に入る大変便利な決済方法ですが、様々な購入代金をクレジット決済(使い過ぎ)してしまうと返済困難に陥る可能性が高くなります。自身の資力(返済能力)に見合った計画的なご利用をお願いいたします。
2.過去にトラブルがあった業種と内容
(1)副業・情報商材やマルチ等の"もうけ話"トラブル
(2)エステや美容医療等の"美容関連"トラブル
(3)健康食品や化粧品等の"定期購入"トラブル
(4)誇大な広告や知り合った相手からの勧誘等"SNSきっかけ"トラブル
(5)出会い系サイトやマッチングアプリの"出会い系"トラブル
(6)デート商法等の"異性・恋愛関連"トラブル
(7)就活商法やオーディション商法等の"仕事関連"トラブル
(8)賃貸住宅や電力の契約等"新生活関連"トラブル
(9)消費者金融からの借り入れやクレジットカード等の"借金・クレカ"トラブル
(10)スマホやネット回線等の"通信契約"トラブル
※国民生活センターホームページ「18歳から“大人” 18歳・19歳に気を付けてほしい消費者トラブル最新10選」より抜粋。
3.成年年齢引き下げに関する参考サイト
これからご契約を検討されている18歳・19歳の方に役立つ、成年年齢引き下げに関するコンテンツ(サイト含む)を下記にてご案内いたします。関係府省庁及び当社が加盟する認定割賦販売協会が作成した、成年年齢引き下げに関する説明や注意喚起に関するご案内・パンフレット等が掲載されておりますので、契約前には必ずご確認いただきますようお願いいたします。
◆【内閣府】
①成年年齢引下げに伴う若年者の消費者被害防止に向けた対応策に関する意見
◆【消費者庁】
◆【法務省】
①民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について
②1分でわかる成年年齢引下げ(動画)
③成年年齢引下げに関するパンフレット
④成年年齢引下げに向けた高校生向けリーフレット「18歳を迎える君へ」
◆【金融庁】
・18歳、19歳のあなたに伝えたい!!~成年年齢引下げを踏まえて~
◆【国民生活センター】※独立行政法人
◆【日本クレジット協会】※認定割賦販売協会
①大学生からのクレジットシミュレーション
②成年年齢引下げ特設ウェブサイト「大人への道しるべ」
③クレジットをはじめる前に知っておきたいコト (2022.07.15追加)
◆【日本貸金業協会】(2022.08.19追加)